感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
韓信
2
有害鳥獣として駆除されるカラスを食用化しようというスタンスのカラス料理のレシピ本。カラス肉の食味(臭くて硬いので下処理必須)や栄養(高タンパク低カロリーで鉄分とタウリンが豊富)、安全性など食肉としての基本情報を抑えた上で、詳細な解体方法や下処理(著者のお勧めは塩麹漬け)、焼き鳥からキーマカレー、ろうそく焼きまで幅広いレシピを紹介する。ハシブトガラスは酸化した油のよう、ハシボソガラスは埃臭いなど臭いの特徴や、脂質を好むカラスを誘導するマヨネーズ型スピーカーなど、未知の領域の話も多くて読み物としても面白い。2018/05/03
秋津
1
高タンパク・低脂肪でタウリン・鉄分豊富なカラス肉。著者御自身の実践を元にした数々のレシピが紹介されています。 生食は絶対にダメ。下処理時には手袋着用、羽と肉が触れないように注意、適宜アルコール消毒を行いながらと数々の困難を乗り越えれば焼き鳥、カレー、赤ワイン煮等々お好みで、という感じ。 胸肉以外はあまり肉がない、と言っておきながら本書の締めのレシピがローストクロウ(カラスの丸焼き)。中々ショッキングな写真でありました。 捕獲された有害鳥獣の利用という問題を楽しく面白く調理した本でありました。2017/12/24