感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
16
東京電力で安全管理の仕事に携わられたあと職を辞し大学を受けなおして内科医になられたという著者が、原発と内部被ばくの危険性について書いた本。原発会社の内幕(「安全神話」を守るために、質疑応答で核心を突く質問が来たら話をそらし、平行線に持ち込んで時間切れを狙うことや、「未解決安全問題」のあまりの多さ)や、放射能や放射線、シーベルトやベクレルなどの基礎知識、東電や国の発表に含まれる嘘の見破り方などやや専門的ではあるが参考になる点が多くあった。低線量被ばくや内部被ばくについて研究がほとんどないことには驚かされた。2021/03/29
海
6
今年、埼玉県に住む私の体に異変がありました。頻繁に下痢をするのに、内視鏡検査を受けても原因が分からない。ツイッターを始めて著者・小野医師(元東電社員。福島第二原発勤務)を知り、内部被曝というものを知りました。半信半疑で食べ物と飲み水に気をつけたところ、1週間ほどしてから嘘のように下痢が治まり、関東の水源にセシウムが想像以上に含まれていることを実感。彼の講義もネットで視聴し、本は友人達に説明するために購入。日本の放射能汚染は想像を絶するものです。現実を知るために一読を強くお勧めします。2013/12/02
山男777
3
作家氏は元東電社員。直接原発関連の勤務に従事していた。自社の原発事業に携わる姿勢に強い違和感で東電を退社、今は熊本県でお医者さんを。onodakitaの名でツイッターを出している。3.11あった事実から4年。歳月は流れるも一進一退何一つ解決していないし、決めてがないのだろう。年月が進めば自然消滅するものでもない。皆んなして知らないふりは何時まで続く、後で大穴あかないか。2015/06/09
momo
1
このことに関してのインプットがかなり増えたので、改めて読み返して内容がすっと落ちてきました。 なぜ、内部被爆がテーマにされているのか。知識としてぜひ持っておきたい一冊だと思います。2014/05/24