内容説明
美しく、繊細な日本の雪景色。
著者等紹介
吉村和敏[ヨシムラカズトシ]
1967年、長野県松本市で生まれる。県立田川高校卒業後、東京の印刷会社で働く。退社後、1年間のカナダ暮らしをきっかけに写真家としてデビューする。以後、東京を拠点に世界各国、国内各地を巡る旅を続けながら、意欲的な撮影活動を行っている。2003年カナダメディア賞大賞受賞。2007年日本写真協会賞新人賞受賞。2015年東川賞特別作家賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
18
タイトルの「雪の色」を目にした時に、やはり白をイメージした。が、装丁を見て・・・これは・・・と。なるほどね~、こういう切り口があるんだなあ~というが、頭に浮かんだ。雪の色と言っても、実際に眼にするのは、いろんな風景の中である。ほとんどの場合、そこには、雪以外の要素(構造物など)がある。とすると、それによって、雪の色自体も浮かびあがてっくることにもつながる。改めて、色ってなんだろう?と思う。そして、この世界がカラフルであることのヨロコビも。2016/04/07
aloha0307
15
幼少時過ごした東北の真一面真っ白な雪を思い出した。 以来、雪の中に”色”を見出そうとしていたのかもしれない。 晴れた日にはカラフルな物体(郵便ポスト、販売機etc.)でも晴天でみると周囲に埋没してしまい意外と目につかない。 but雪国でちらっと見えただけでこんなに強烈なんだなぁ。 米国で過ごした2年間(もう四半世紀も過去のこと...)はこんな当たり前な 日本 の景色を渇望していたと今になってしみじみ思う。2015/10/11
ラーメン小池
7
【図書館本】雪の色、といえば白が基本であろう。本写真集は雪自体の様々な色彩の変化を撮ったものではなく、雪と様々な色彩を放つ構造物、看板・標識などとのコントラストをモチーフとしている。自然物(雪)と人工物(家屋や看板等)、白色(雪)と赤・青・黄色など(人工物)の対比。雪は不要なものを覆い隠すことで、雪と鮮やかな色々との対比をすっきりと見せる効果があることを再確認できる。時に白い悪魔と化す雪、猛吹雪や山々で道に迷ったとき、赤・青・黄などの色々は目にする人々に安心感を与えてくれる。色の力を垣間見せてくれる一冊。2015/11/23
37.5℃
2
写真集2021/02/23
MOTO
1
曇った窓ガラスを手でさあっ、とふき取ったら光が零れてきたような。 まっ白な景色からさあっ、と鮮やかな<色>が零れる風景にホッとする写真集。2016/05/29
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- 和書
- 烏は主を選ばない