感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベル@bell-zou
25
たね。全ての生命のはじまり。でもそれなら一番最初のたねはどこからやってきたのだろう。その小さなかたちの神秘。他の何よりも凝縮されたエネルギー強さ。タネとは何か、ポップアップのページを優しく開くとかごになる。自分ではどこへも行けないたね、蛇腹を伸ばすと長い長い旅になる。人の暮らしに関わり続けてきたたね。収穫祭、栽培方法、18種類の種の神話。折りたたまれたページをゆっくり開いていくと芽が出て枝葉が伸び根を張り動物たちが集まる美しい大きな木になる。タラブックス:number edition 72 of 20002024/09/07
noko
5
この本、4000円もする。たねは全ての始まり。成長、再生のシンボル。未来への可能性を秘めている。おりがみみたいになっている、仕掛け絵本。子供向きではない。大人向け絵本で漢字があるが、ルビがない。たねは旅をする。近くに行くもの、とても遠くに行くたねも。水中移動も可能。人間にくっついて運ばれたり、時には船や飛行機で運ばれたりもする。西インドのワルリの女性たちは、たねを聖なるものとしている。ワルリで育てるという仕事(農業全般)を担当するのは、女性の仕事。カンサリという種の女神をたたえる祭りをする。2024/11/24
もと坊
0
あまりにも美しい。絵本と言えば確かに絵本なのだろうけれど読むそして見るという動作だけでは収まらない、なんとも味わい深い体験。手元にある喜びを感じられる素晴らしい一冊。2024/12/16