感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すえ
6
美しい装幀に惹かれ手に取った図書館本。素敵な挿し絵が沢山使われており絵本のよう。ゲーテの著作や手紙の言葉を引用しながら、人生とは何か、生きるとは何かを考えるのが本作品のテーマ。ゲーテは当時としては長命で83歳まで生きたが、幾つになっても他者から学ぼうとする姿勢を重視する。そこに強く共感する。/ゲーテの言葉「私たちは皆、昔の人々からも今一緒に生きている人々からも、受け取り、学ばなければいけないのだ。どんな優れた天才でもすべてを自分の内面の力によるものだと言い張るときには、進歩することはないだろう」2020/01/22
kayo
6
薄青に紅色の装画の表紙が気に入り内容も知らず借りてきました。ドイツの詩人ゲーテの言葉を軸に人生を考えようと若者に問いかけ、導く著作。人に平等に与えられているのは生と死の二つ。心も体も裸で生まれてくるのに、生から死へ向かうベクトルの中一人一人の環境は変化します。どんな境遇になれど、備わった才能を信じ学んで行くのが人間で、不安は行動することで消えてゆくと説きます。中には矛盾する思想の読解もありますが、それこそ人間だからと感じました。ゲーテの原文が古い書体で書かれ、挿絵が古風で愛嬌があり楽しく読めました。2019/08/08
桜餅
0
★★☆☆☆2025/04/27
トントン
0
図書館にてYA選書の担当となり、中・高校生にいい本はないかなと探していて見つけた本。著者（岩村行雄）の説明がいかにも学生向けだが、導入書としてはよくできていると思う。次の段階としては小説もいいが、ゲーテの含蓄のある言葉を味わうなら、「ゲーテとの対話」（エッカーマン著）がお勧め。2024/05/08
