内容説明
近年、装着する人が急速に増えた胃ろう。優れた道具であることは確かだが、本人以外の関係者にとって、あまりにも便利であるために、無闇やたらと乱用されている側面もある。そして、お決まりのバッシング。話は、どんどんおかしくなって…。『救児の人々』著者が見つけた社会的入院と同じ病理。知らなければ、必ずはまる。
目次
第1章 まずは在宅の現場から
第2章 造る医師たち
第3章 研究者的立場から
第4章 再会
第5章 引き受け先(医療)
第6章 引き受け先(介護)
第7章 文藝春秋で問う
第8章 ガイドライン出来る
著者等紹介
熊田梨恵[クマダリエ]
ロハス・メディカル論説委員/社会福祉士。NPO法人パブリックプレス代表理事。昭和大学医学部救急医学講座客員講師。NPO法人ハート・リング運動理事。2001年大阪府立大社会福祉学部卒業。福祉業界専門新聞の記者として働いた後、医療・介護現場の見聞を深めるため社会福祉士やホームヘルパー2級、福祉用具専門相談員などの資格を取得し、病院や介護の現場で働く。その後再び記者に戻る。2012年に市民メディアのNPO法人パブリックプレスを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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セルジオ肥前
2
読み始めるまでは「救児の人々」の著者が書いたものとは気づきませんでした。胃ろうに関して様々な立場の人たちの話を聞いた物を纏めたといった感じです。胃ろう患者を介護する家族の話が数家族あると良かったと思いました。2013/12/01
Shinsuke Manjumoto
0
この本、凄い。プロローグより「世間では胃ろうバッシングのようなことも言われているが、胃ろうが良いか悪いかという話ではなく、なぜ胃ろうが問題となっているのか、その背景を探る」。医師、看護師、介護職、患者家族に清水先生や会田先生にもインタビューして纏めてある。「胃ろうの問題は大きく3つ」「胃ろうを問題化させる9つの理由」「克服すべき課題は4つ」など。この本、ベストセラーになって欲しい。2013/12/12