KAエスマ文庫<br> お屋敷とコッペリア

KAエスマ文庫
お屋敷とコッペリア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784990581237

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

12
ある屋敷で暮らす心臓病を患う少女・スワニルダと少女の瓜二つの姿をする造られた人形・コッペリアが織り成す物語。コッペリアがメイド達と働く中で自我が芽生え人間らしくなっていく、コッペリアを好ましく思っていなかったスワニルダも少しずつ歩み寄っていく..ファンタジックで不思議な世界観で笑いもあったりだけど、命とは何か?ということを考えるメッセージ性の強い作品でもあります。路線は違うけど「雨の日のアイリス」に似ている気もするし、名作って言えるライトノベル。京アニレーベルなのか、挿絵がけいおん風かも2017/05/13

ピク

6
初期の京アニ大賞で唯一映像化していないもの.死期の近い妹スワニルダの心臓の代わりに兄コッペリウスが創造した人造人間コッペリアが、賑やかなメイド達と共にお屋敷から世界を知っていく. 世界観をなんとなく把握する過程をゆったり綴って、読み終わると構成にも納得だけれど読んでいる間はちょっと「こんなスローで大丈夫なの?」と心配に.とは言えどうせアレンジしまくるんだろうからアニメ化しても十分面白そう.『たまこ』コミカライズの作者で、たまこでデラを商店街に誘う花・チューベローズの香水をスワニルダが付けている.2014/10/21

たこやき

6
心臓に病を抱えた娘を助けるために作られたホムンクルスのコッペリア。失敗作といわれながらも、屋敷で過ごし、少しずつ知識を、そして、人間らしさを獲得していくコッペリアの姿が非常に丁寧に描かれている。派手さはないが、読んでいてその丁寧さが心地よかった。多少、視点の切り替えでのわかりづらさとか、結末の曖昧さみたいなものを感じたが、面白かった。2014/10/19

ようぜん

4
成生術を研究する兄、目が不自由だが魂の色が見える妹、そして兄によって妹そっくりに作られた自動人形コッペリア。彼女がいろんな人と接し、様々な経験をしていく物語。だがコッペリアの存在理由というのが、作品に暗い影を落とす。感情を持った人形が出てくる話というのは総じて切ない気がする(そこが魅力だとは思いますが)。なんとなくほのぼのした感じから徐々に暗くなっていったんですけど、意外な結末が用意されていて驚かされたし、満足のいく作品だったと思います。 2021/11/21

いりあ

4
一之瀬六樹が第1回京都アニメーション大賞<奨励賞>を受賞し2011年に発表したライトノベル。キャラクターの名前なども含め、バレエ作品である「コッペリア」を下敷きにした作品です。人形や命を主題にしているので好き嫌いがありそうですが、読まず嫌いはもったいない。田舎にある貴族の館という舞台設定も最高です。物語は自動人形であるコッペリア目線で進み、彼女自身のおかしな行動にクスッとなります。それが逆に人間のおかしな所も際立たせます。ラストの展開はジーンと来ました。そして最初のページの描写も納得しました。2018/04/26

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