内容説明
演劇時代から死の直前まで、その活動のすべてをありのままに語る、ファスビンダーの完全版インタヴュー集、第1巻。1967~1970、初期演劇時代/『愛は死より冷酷』/『ホワイティ』/『聖なるパン助に注意』ほか。
目次
一九七三―グループではなかったグループ
一九六九―ぼくらの考えるアナーキーは、カオスとは無縁
一九六九―私的な領域の革命
一九七一―ぼくの映画のテーマは依存だ
一九七一―プレッシャーがあまりに大きいと、ぼくは独裁者になる
著者等紹介
ファスビンダー,ライナー・ヴェルナー[ファスビンダー,ライナーヴェルナー] [Fassbinder,Rainer Werner]
1945年、ドイツ・バイエルン州生まれ。短編映画を製作後に演劇活動に身を投じ、その劇団をベースにした映画づくりを開始。その後も演劇と映画の間を行き来しつつ、13年間に四十本を超える長編を監督した。82年に37歳で死去
フィッシャー,ローベルト[フィッシャー,ローベルト] [Fischer,Robert]
著述家、ドキュメンタリー映画監督。映画書の編集、執筆にも携わる
明石政紀[アカシマサノリ]
著述家。1980年代後半から90年代前半まではレコード制作者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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garth
8
「なにしろこれで、彼らが想定してたような映画人生がご破算になっちゃったからね。みんなこの国じゃ一年に映画を一本つくるキャパしかないし、それ以上はできないって踏んでたから、彼らの考えを完璧にオシャカにしてしまったんだよ」このインタビュー(起こし)は凄すぎるな。翻訳も。2013/03/20
ピエロ
0
映画を観なきゃわからんところもあるから、もっと公開orソフト化してよ。まぁ、それでもファスビンダーが真面目に、いい加減に応え、どのように映画を作っているかがわかる(まっ『聖なるパン助』状態)。にしても、金・権力の問題が異常に多いのが、らしいっちゃらしい。個人的には『リオ・ダス・モルテス』が初期で大好きだから、これを気に入ってるのがやっぱりわかってるね!と思った次第。2016/01/01