内容説明
絵本は“絵”を読め!『スーホの白い馬』、『はじめてのおつかい』、『あおくんときいろちゃん』、『もりのなか』…名作絵本24冊の“絵”を、絵本作家で装丁家の杉浦範茂が味わい深く読み解いた本。絵本の楽しみ方新発見!
目次
絵本の“絵”を読む(スーホの白い馬=赤羽末吉;ぐるんぱのようちえん=堀内誠一;からすのパンやさん=加古里子;モチモチの木=滝平二郎 ほか)
絵本評論この一冊(アバディのパン=木葉井悦子;丘の上の人殺しの家=スズキコージ;モンテロッソのピンクの壁=荒井良二;ジャリおじさん=大竹伸朗 ほか)
ブックデザイナーの仕事―心触りまで良い本を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
32
☆☆☆ 良さそうな絵本と、その魅力についてたくさん紹介してくれている。子供の心にかえって絵本を感じたいと思う。2016/01/25
mikipon
17
絵本の絵を、ブックデザインというような視点で見たことが無かったので新鮮でした。だから、全体にもっとその視点を貫いてほしかったかな。林明子さんの遊び心の視点が意外だった。2015/07/15
志
14
イラストレーターであり絵本作家でもある杉浦さんが、有名絵本の絵について解説します。とはいっても、そんなに深く突っ込んでいる絵本は少ないような…。関係ない話も多いです。情報誌の連載をまとめたもののようなので、仕方ないかもしれません。絵からは外れますが、絵本作家さんたちの人柄や裏話に触れている部分があっておもしろいと感じるところもありました。解説…?とモヤモヤする気持ちもありましたが、有名絵本だけどなかなか手に取る機会のなかったものや、初めて知ったものもあり、読んで良かったと思います。2015/05/20
ふう
9
図書館の新刊コーナーで杉浦さんの名前が目に入った途端、『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズだ、と思わず手に取った一冊。巻頭の『スーホの白い馬』のレイアウトや色づかい、流石に絵本の絵を手がける人の目線が説得力を持って、絵本を見る視点を教わった。ただ、回を重ねるにつれてだんだんと言い訳っぽく言葉が空回りして残念。紹介されたほとんどの絵本はすでに知っていたが、『せとうちたいこさん デパートいきタイ』。これはぜひ読みタイ。2015/05/31
ぱぁる
8
自分の幼少時代、子育てを通して絵本に親しんだ。ここで知る本は半分にもならないけど、なるほどこれが絵本の楽しみ方なのかと思ったかな。だけど、この本と選んだ時の理由なんて、インスピレーション。新しい楽しみ方を教えていただいた感じ。2016/03/02