内容説明
奈良ののほほん詩人、西尾勝彦の詩集。
目次
半笑い
とうふの人
お互い
西
骨の声
ひょうたん
猫師
あなた
台湾の屋台(老詩人の話 其の三)
タコの話〔ほか〕
著者等紹介
西尾勝彦[ニシオカツヒコ]
1972年生まれ。旅人と詩人の雑誌『八月の水』編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
35
古本屋で見つけてなんか特別な言葉のように見えたから買ってみた。とうふの上で寝転がってみたい、ぐにゃって包まれたらきっと幸せだろうな2018/05/07
ナヲ
22
ずっと読んでいられるなぁ。時々クスリと笑えるおかしさあり、ニヤニヤと読み進めてしまう。2018/03/25
風花
13
西尾さんの詩集を初めて読ませていただきました。読みはじめは何だか面白くて、きっと笑顔で読んでいたに違いないのだけれど、『骨の声』で好きだなぁとじんわり思い、『あなた』で胸がとくんと鳴り、それから言葉がしんみり心に流れこんできて、すっかり浄化されたような気持ちになりました。悲しいとか、寂しいとかじゃなく、良い詩にふれたときには、自然と涙がこぼれてきます。詩集は読むその時々、おもに自分の心の状態によって、好きな詩、心に残る詩がちがったりしますが、今日は全部、好きでした。2017/04/12
葵衣
11
『歩きながらはじまること』がとてもよかったのでこちらも読んでみた。ちょっと不思議であったかい詩たちは、私の心を柔らかい澄んだ水に変えてくれる。ところどころにふりかけられたとぼけた可笑しみに、思わずクスクスと笑ってしまう。著者の言葉を借りると、西尾勝彦さんの詩は私にとっての「書物療法」だ。2019/01/06
私的古本レヴュウ
5
生産性のない、効率のよくない、「ゆっくりと時間をかけてする」ことの種がいっぱい詰まっている詩集。「クスッ」と起こる小さな笑いも詰まっている。イラストがとてもいい味出してる。装幀や本の作り、栞も凝っているデリケートな本2020/04/19