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マンガまさかの福澤諭吉 〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 431p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784990301996
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たくろうそっくりおじさん・寺

88
かつて『美味しんぼ』の雁屋哲と石ノ森章太郎そっくりな絵を描くシュガー佐藤(石ノ森プロにいた)のコンビで『マンガ天皇と日本人』という天皇批判の本を出していた。これは講談社の文庫になったりしていた。そのコンビが今度は上下巻の大著を出した。ご存じ福沢諭吉批判の漫画である。とある学校で授業中に福沢批判をした男性教師を父母会が弾劾。そこで教師と生徒と父母で福沢の実像を知る勉強会を行う。あり得ない設定の様であり得る話かも。男性教師に加勢し相棒を勤める女性教師。この辺『美味しんぼ』の山岡&栗田を思わせて微笑ましい。2017/07/11

nbhd

17
ずっと気になっていた「ダーク福澤諭吉」を知るのに、恰好の本だった…結論、諭吉さん、マジ嫌な奴だわ。マンガのストーリーは、高校の授業で、諭吉さんの「真実」を語った日本史教師が、父母会に糾弾され、諭吉勉強会を開くっていう運び。話は、有名な「天は人の上に~」の文章を締める「といえり」問題から始まる。つまり、あれは諭吉さんのオリジナルじゃなくて、「と言われているよね」的な解釈。さらに、身分制の肯定や道具としての天皇、アジア蔑視など、これでもかとばかりに諭吉思想への論破が続く。上巻だけで400ページ、諭吉をガチ堪能2025/11/09

がんぞ

1
漫画キャラ全員無知。『学問のすすめ』さえ「天不造人上人」以降を読んでない、あるいは理解していない。「夜警国家」論に続くのだが治安維持より大事なのは植民地化=被侵略を防ぐこと。ブルジョワ革命である明治維新後、國家意識=アイデンティティーを皇統連綿神話に求めたのを「一般人は天皇など知らなかった」とする詭弁。1901年に没した福沢諭吉を「日本を太平洋戦争に引きずり込み大敗をもたらした元凶」とまで告発するナンセンス。彼は強兵富国(軍事力強化が何より優先される)を説く「時代の子」。/大阪市立図書館では予約待ちが長蛇2017/10/20

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