内容説明
ここにがんの新しい考えがある。ここにがんの新しい世界がある。ここに受けたいがんの医療がある。そして彼女はこの新しい知と技を糧に上手に生き、最期の最期まで生き抜いた。がん常識を打ち破る書。
目次
はじめに―「五年十か月」の価値(田原総一朗)
がんも医者任せで治ると思っていた(田原総一朗)
「明日が無いかもしれない」が生む一日一日が全力投球の日々(田原総一朗)
介護という名の濃密な時間(田原総一朗)
親子だから言える介護する側とされる側の本音(江川綾子)
現代医学を拒否した時があったからこそ(絵門ゆう子)
医師と患者がよい関係を築く秘訣(青木正美)
新しい抗がん剤が再発がんの治療を変える!(中村清吾)
ドラスティックに変わる抗がん剤のイメージ(渡辺亨)
がんに精通したホームドクターが増えれば在宅治療中心の時代が来る!(佐々木常雄)
「小さく取りさえすればいい」という考えはたいへん危険(堤寛)
放射線が効く・効かないは、発生する臓器の性質による(西尾正道)
さらに副作用を少なく!放射線の最先端治療IMRTのこれから(幡野和男)
コンピュータと情報の時代の申し子 陽子線治療に高まる期待(荻野尚)
「がん」と「心」の深い結びつきにもっと注目すべきです!(竹中文良)
おわりに 人間・田原節子の素顔(江川綾子)
著者等紹介
田原節子[タハラセツコ]
1936年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。「奥様、こんにちは」の担当のとき、田原総一朗氏と出会う。70年代、ウーマン・リブ運動に参加。村上節子の名で女性問題などで執筆活動をする。職場の配置転換をめぐり、納得できず裁判に訴え、勝訴。その後、CMプロデューサーとして10年勤務した後、退社。89年田原総一朗氏と結婚、田原事務所代表取締役を務める。98年10月、炎症性乳がん発覚。その後、胸椎、腰椎、脳、眼、大腿骨に再発・転移を起こしながらも、がんをはじめ、医療、女性問題に関して、執筆・講演活動など、多方面に活動する。がん患者のための月刊誌『がんサポート』(エビデンス社)で対談のホステス役を務める。2004年8月13日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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