感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
5
2011年3月の大震災。震災関連の深刻な報道が続く中、著者は福島県いわき市のある高齢者施設の灯油が不足しているというニュースを目にする。そんな時に 芸人の江頭2:50が、その施設に灯油を届けに行くという妄想が頭の中に浮かんだ。妄想でしか無かったはずの、それが江頭と話していく内に、何故か現実となって・・・2014/04/10
ライェフスカ
1
震災に関するものは全く読んでなかったが、家族が買ったので先に読んだ。江頭さんは1人で行ったんじゃなかったんだね。個人で本当にボランティアをしに行くのって難しいんだろうな。『壊れた風景を直すために最初に必要なのは祈りでも言葉でもなく現場の肉体労働なのだという当たり前のことが胸を圧した』という文章があるのに、一方で笑いも取ろうとしそうになるのは職業病?タイトル『F』のもう1つの意味は『不謹慎』のFかも。2015/06/19
6(ロク)
1
あの3.11の数日後、江頭2:50が救援物資を単独で福島県いわき市に届けたことはTwitter等で広く知られることになりました、本書は同行した放送作家の記した舞台裏です。商業的なものが見え隠れする出発点から、第一建屋で撮った絵をも公開せず上書き消去する最後までの二人の記録です。この本は「いわき市」でしか一般には販売されてないようですが、うん。それでいいと思います、過剰な期待を受けて、枠の外だった私たちにしたり顔で評価される事が無い方が。個人的感想ですが映像で想像するとなかなか素敵なロード・ムービーですわ、
ENML
1
水道橋博士のツイートより。最初は不謹慎な動機でも徐々に真剣になる様子がリアル。こんな風に福島をかいたものがあってもいい。★★★★☆2012/04/06
ホリエンテス
0
震災の時に一般人として福島にボランティアに行った江頭2:50の話。お笑い本でもなく震災のルポでもなく、震災の非日常が淡々と語られる。不謹慎だからと素性を隠してボランティアをし、結果『良い人』扱いされてしまったエガちゃんが、風評被害だと困惑するところが面白い。あんなに芸人中の芸人でも笑いに転化することが出来なかった当時を思い出すとやはりいたたまれない気持ちになるなぁ。2017/01/13