著者等紹介
ベルグマン,タマル[ベルグマン,タマル][Bergman,Tamar]
1939年イスラエルのテルアビブ生まれ。子ども時代をキブツ(農業共同体)で送る。ヘブライ大学で英文学・フランス文学を専攻。奨学生に選ばれソルボンヌ大学に留学。児童文学作家であり、児童向けのラジオ劇の脚本も多く手がけている。1988年のゼエヴ賞ほか数々の賞を受ける。エルサレム在住
柳田昌子[ヤナギタマサコ]
津田塾大学英文科卒業。1995年まで30年余英語塾主宰。国際交流団体CWAJ会員、1998年度会長。日米協会評議員
熊谷清子[クマガイキヨコ]
東京女子大学英米文学科卒業。出版社勤務ののち、1988年まで英語塾主宰。手作り絵本への関心から数々の関連講座を受講
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
149
現代イスラエルの児童文学。主人公が小学校3年生の男の子なので、主たる読者対象に想定されているのは、小学校高学年くらいだろう。帯には「河合隼雄氏称賛」とあった。表題にもなっているサンバードは、東アフリカの高原地帯に生息する鳥のようだが、渡り鳥としてイスラエルにやってくる。物語は主として3つのことを伝える。①愛は客観ではなく、はなはだしく主観的なものであること。②人はやがて大人になること。③そして、人はいつか死を迎えるのだということ。少年アーロンの目を通した時、魂がほのかに揺すぶられ、世界は美しく輝く。2014/06/26
Asako Nakamura
5
遠い国のお話ですが、ここに描かれる世界はとても私たちとよく似ています。訳者の方が初めて訪れたイスラエルで受けた感動が生き生きと伝わりました。2015/07/20