内容説明
そのむかし日本の時間はゆっくりと流れていた。家や蔵をたのむ人、建てる人、最後の左官の仕事になってもゆっくりは変わらない。人・時間・雨・たばこ・会話。そんな中から生まれた鏝絵。職人の心意気だけではいいつくせないなにかがそこにある。
目次
鏝絵写真集―松江‐出雲(ふれあいの森公園と中林家のフレスコ画(大田市・松江市)
鷺浦の鏝絵(出雲市)
土江家の「金袋」(雲南市) ほか)
鏝絵写真集―大田‐益田(龍善寺の「龍」と「牡丹に唐獅子」(大田市)
井沼田家の「牡丹に唐獅子」「五三の桐に蝶」(大田市)
名馬「池月」、「琴姫」、「天人」(大田市) ほか)
鏝絵写真集―益田‐吉賀町(匹見の谷あいの鏝絵(益田市)
吉原家の「馬」、雪舟山荘の「鶴と亀」(益田市)
美加登屋の「鯉の滝登り」(日原町) ほか)
著者等紹介
渡部孝幸[ワタナベタカユキ]
1950年島根県大田市生まれ。工学院大学建築学科卒。一級建築士。設計事務所を経て、1980年から2006年まで大田市役所勤務。現在、建築設計事務所主宰。大田市大森町や温泉津町の伝統的な町並みの復原に関わる。1994年頃から鏝絵の調査を始める。1995年「まちなみ探偵団」発足。写真展・見学会・講演会・新聞連載・鏝絵制作などの活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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