感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
6
法学部も卒業された文学博士でサンパウロ大学で客員教授もされ海外での源氏物語の受容についても見識のおありな古代・中世文学の研究者である久富木原(くぶきはら)教授の日本の古典文学特に源氏物語における呪性について論じた面白く硬派な論文集! 和歌史を紐解きながら古事記・日本書紀をはじめ万葉集から平安後期あたりまでの中のあざけり歌・戯れ歌や呪術歌、ことば遊び、俳諧歌等から始まりその時代の信仰や習俗から見る歌における呪性を解り易く紹介し、和歌における言葉の深い意味やその持つ呪術的な意味や表現を知る事が →②2024/08/17
Tokujing
2
古代における和歌の持つ役割、イメージの変遷という興味深い論考から始まり、源氏物語が単なる物語でなく、紫式部の持つ歴史観、天皇観など様々なものが投影された物語であることを論考。光源氏と六条御息所は天照大神のイメージを持っていること、斎王と斎院の対立など興味深いことがたくさん。論文集なので難しい本ではあるが、一読する価値はある。古代文学への見方が変わるはず。2012/09/30
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