内容説明
痴呆の人のケアについて、本標準テキスト第2巻においては「痴呆ケアの実際」について学習する。痴呆ケアの実際については、第2巻で総論を、第3巻で各論を展開する。総論である本巻においては、ケアの具対的な進め方の基礎、またケア実践のすべてに関連して重要となる課題を学習する。まず、痴呆の人のケアが個々の状態に応じて、それぞれどのような目標をもってプロセスが踏まれるのかを学習する。次いで、ケアのどのような場面においても、重要な手段となるコミュニケーションスキルを学習する。この技術をもっているかどうかによって、ケアが成功するかどうかが決まるといってもよい。対象者を尊重しながら、精神だけではなく、技術を学習する。さらに、どのようなケア実践においても基本の流れ、プロセスがあることから、共通に必要なケアのプロセスを学習する。
目次
第1章 痴呆ケアのプロセスと目標
第2章 コミュニケーションスキル
第3章 ケアの実践的プロセス
第4章 痴呆ケアのアセスメント方法
第5章 家族への支援
第6章 痴呆性高齢者の施設ケア
第7章 痴呆性高齢者と身体拘束・虐待
第8章 事例報告のまとめ方