内容説明
介護保険元年、山口県の小さな町で規則のないユニークな高齢者ケア施設が生まれた。その名は『ヘスティア華城』。既成のあり方から外れた、独自の運営理念は、さまざまな問題を人々に提起する。設立準備からこれまで約6年の記録が1冊にまとまった。
目次
プロローグ 「旅館のおかみ」を目指して
理想と現実の間―三十年の思いを実現させたい
施設づくりの第一歩―行政との長い付き合いが始まった
法人の設立―地域の人々が理事になった
行政が動いた―二人三脚でゴールへ向かう
理想の介護施設とは―ありきたりの施設なんていらない
その時、心が一つに―ついに営業開始
別れの朝―介護保険の雨が降る
新米おかみ、奮闘す―職員にはおしゃれができる時間を
介護計画―あなたと私の波長の中で〔ほか〕
著者等紹介
高橋穏世[タカハシヤスヨ]
1951年山口県生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。アメリカ合衆国シアトル・プロビデンス病院にてホスピスの研究を行い、その体験を生かして、87年Family Agency(慢性疾患児と家族への支援機関)を設立。89年に東洋大学大学院(社会福祉学専攻)を修了。2000年に社会福祉法人華世会ヘスティア華城を設立。現在、同施設施設長を務めるかたわら、著作・講演活動を行っている
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