内容説明
「自分が縛られたくないから人も縛りたくない」と言う著者は、真底、自由人であり、弱者に背を向けることのできない義侠の人でもある。また、反逆者を見る著者の目には、えも言われぬ温もりがある。それは著者の胸底に潜む魂の鼓動であろうか。本書は、そんな著者の人間観・歴史観に裏打ちされた随想集・講演集である。
目次
人・こころの風景(中国経済「先富論」と「盲流」;ある相撲少年の回想 ほか)
まがりかどにきた大学(大学改革と国の高等教育費支出について;高等教育における教育の機会均等―国立大学・私立大学の学費格差をめぐって ほか)
歴史を省察して未来を問う(日本の物流発達史を踏まえて、中国・東北三省の物流業への提言;日中関係の問題点 ほか)
低く暮し高く思う(大学のユニバーサル化時代に臨んで;運命と、どう向き合うか ほか)
著者等紹介
佐伯弘治[サエキコウジ]
1928年3月、富山県生まれ。1953年、法政大学大学院(旧制)修了、専攻、民法・法社会学。1974年~2001年、流通経済大学学長、この間大学院委員会委員長、物流科学研究所所長を兼ねる。現在、(学)日通学園学園長、流通経済大学名誉学長・同名誉教授、三宅雪嶺記念資料館館長、(社)日中友好協会名誉副会長
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