内容説明
日本クリスチャン・カレッジ時代の卒業論文として取り組んだ、ドストエフスキーの名著『悪霊』についての神学的考察を全文掲載。キリストの福音が、罪悪と苦難に充ちた過酷な現実におかれている人間存在の虚無性を前提にしつつ、その超克を宣言していることに着目して『悪霊』を解読し、「主の十字架を恥としない」生への道筋を渾身で探った。寄居キリスト福音教会時代の『月報』(1968~1970年)に記された「エッセイ・所感」などを第二部として収録。
目次
第1部 主よ、汝の十字架をわれ恥ずまじ―ドストエフスキーの神学的一考察(ドストエフスキーの主題;ドストエフスキーの生涯;『悪霊』の位置と主題;『悪霊』の人物論;人神思想―その根拠と破綻;神人思想―キリストの事実の故に)
第2部 エッセイ・所感(月報―巻頭言(寄居キリスト教会時代)
聖書の結婚観について―エペソ人への手紙五章22節~33節を中心に
異邦人の使徒パウロの異邦人への宣教―アレオパゴスの宣教を中心として
福音のあかしするイエス・キリストは、わたしにとって、何を意味するか
申命記を読み続けるために(聖書研究会))
卒論ドストエフスキー―二つの挫折を越えて(あとがきにかえて)
著者等紹介
宮村武夫[ミヤムラタケオ]
1939年東京都深川生まれ。開成高校時代、キリスト信仰に導かれる。1962年日本クリスチャン・カレッジ卒業、1966年ゴードン神学院(BD)卒業、1967年ハーバード大学(神学修士)卒業、1971年上智大学神学部(神学修士)卒業。1962年~1970年日本新約教団寄居キリスト福音教会(現日本リバイバル同盟寄居チャペル)牧師、1970年~1986年JECA青梅キリスト教会牧師、1986年~2006年JECA首里福音キリスト教会牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- ¿Qué …