内容説明
忘れていませんか!?自らの命の灯が絶えるその日まで、孤児たちは仲間との約束を果たそうと懸命に生きぬいたことを。旧満州から生きて帰ることができなかった孤児たちのこころの叫びを。
目次
地中にあった地獄―本当に地獄がありました!
純ちゃんの悩み―地獄・極楽に恐れおののく
光ちゃんが目パッチンになった理由
心配するな―美しい花園の中に
神様、仏様、助けてあげて下さい―父ちゃん・母ちゃんを!
死んだらどうなるの―みんなで考えたこと
緑ちゃんと昭ちゃんの約束
ローソクの炎
死ぬ日までの約束―なぜ生きなければならないの!
ツルハシと缶で―太田君の死〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いそもり
3
満州の孤児たちの続編を読みたくて手に取った。 極限な状況下、思いやりと分かち合いを大切にする姿、そしてその死生観にはっとさせられた。 自分たちの生き様が、生きている人々に感動を残せたら、心の片隅の残ればいいのではないかと。 死があるから生きる意味がある、死ぬまでに皆に役に立つことをしたい、身の回りをきれいにする、友達に迷惑をかけてはいけない、 最期のとき友達に必要なものがあれば手渡してあげる.. 最後まで精一杯生きた子どもたちは本当に立派です。 フランクルの「夜と霧」を思い出さずにはいられませんでした。2015/09/22