出版社内容情報
会社を救う天使か悪魔か?マイクロソフト、ヤフー、HP――世界の大企業と物言う投資家の闘いをFTベテランジャーナリストが描く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroo Shimoda
8
面白い。日本でもアクティビズムが活発化していくだろうが、英国のような水面下スタイルの方がフィットしそうで、米国流の劇場型が定着するかは疑問。2021/06/10
とみやん📖
6
2010~15年頃のアメリカのアクティビスト事情を中心にまとめた本。ダーデン、ヤフー、アラガン、デュポン、MS、HP、ウォルグリーンズ。アクティビストと言えどやり方は様々。手に汗握る展開もいくつかあった。巨大企業のMSがわずが1%の株主に役員の座を明け渡したバリューアクト社のキャンペーンは見事。議決権行使助言会社やら年金基金やら、プレイヤーが沢山。自由主義市場の面目躍如たる米国の姿が浮かび上がる。金融は米国が断トツなのが理解できた。アクティビストの活躍が大企業と機関投資家との距離を縮めたことも興味深い。2021/05/05
TK39
2
最近、東芝などでも良く耳にするアクティビストの米国での事例を紹介。アメリカ以外ではまだまだかと思うが巻末に日本での事例が手短に紹介されている。日本企業も大手機関投資家などとの関係強化、情報開示、配当性向の向上など良い面もあり。まあ、心情的には好かないが、、、2021/05/22
ZIN
1
プロキシファイトを通じた役員席の確保や、コングロマリットディスカウント解消の事業分割提案、M&Aを仕掛けさせたり逆に売却を迫ったりと色々な戦略の実体が見えてよかった。ポイズンピルとかゴールデンパラシュートとかの対TOB戦略も一通り触れていてよいおさらいになる2025/05/05
O. M.
1
最近話題のアクティビストの、具体的な活動事例を紹介したルポ集。欧米に比べて比較的平和な?日本の企業側の立場で、なんとも恐ろしいと感じた。結局彼らは資金力があるから、株主として合法的に株主権利を主張されると、企業側は話を聞かざるをえない。しかし、業績が上がっていないことやリスクを非難するのは容易だが、ではアクティビストの意見が通ったからと言って、経営がうまくいくのかは別問題。その意味で、アクティビストの主張を公平に評価する、助言会社の役割は重要。終章で米国で起きたことが今後日本で起こるという示唆があり。2022/01/30
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