内容説明
医者が診断に悩むことがある。それが優れた医者であったとしても。医学自体の不確かさは永遠になくならず、それも誤診の原因になりうる。患者や家族の物語のなかに正解が見え隠れするのだが、真の病歴の共有にはなかなか至らない。医療事故にまつわる著名な文献にも書かれてこなかった診断の妙味や誤診の契機が、本書で明かされる。
目次
第1部 患者はだれでも物語る(事実とその向こうにあるもの;患者が紡ぐ物語)
第2部 生身の応対(消えゆく技能;身体診察でしかわからないこと ほか)
第3部 高度な技術(検査にも面倒がつきまとう)
第4部 医学的頭脳の限界(間違った思考;デジタルに診断する)
著者等紹介
松村理司[マツムラタダシ]
1974年京都大学医学部卒業。京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科、国立療養所岐阜病院外科、京都市立病院呼吸器科、市立舞鶴市民病院内科勤務を経て、2004年、洛和会音羽病院副院長・洛和会京都医学教育センター所長。同年院長。国立がんセンター、沖縄県立中部病院、米国バファロー総合病院・コロラド州立大学病院で研修。1998年より京都大学医学部臨床教授
塚本明子[ツカモトアキコ]
東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。同人文科学研究科博士課程修了。英国オックスフォード大学留学。哲学博士(D.Phi)1985年。筑波大学教授、東京大学教授、などを歴任。東大名誉教授。現在、ポーランド在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
てぬてぬ
しゃんぷーしょく
かやのんの
Hitoshi