内容説明
備前岡山から文人として立つべく大坂にやって来た萩原広道は、文雅に対する理解の少ない「俗地」に、当初、ひどく落胆する。しかし、大坂はまた、「仮寓」の武士・文人たちが次々入れ替わり、多量の「情報」が行き交い、「文化」の活性化を促し続ける地であり、人生に相渉ることを文人の理想とする者にとって、格好の場だった。広道は、そんな「俗地」において最後まで文人として立ち続け、幕末国学の近代に繋がる文学運動を推し進める一人となった。
目次
第1部 「俗地」の大坂(三都の中の大坂;仮寓の地の大坂;ネットを繋ぐ者たち)
第2部 仮寓武士役人の町(仮寓の武士役人たち;仮寓武士役人と大坂の塾;大阪代官竹垣直道と京摂の友人;有功・翁満論争と竹垣直道)
第3部 仮寓文人の町(「書肆の町」大坂;大坂仮寓文人たちとその著作;野之口隆正のこと)
第4部 文人萩原広道と大坂(岡山の萩原広道;大坂書肆と萩原広道;広道の著作活動;俗地の文人萩原広道)
著者等紹介
山崎勝昭[ヤマザキカツアキ]
1942年4月大阪市港区生まれ。1961年3月大阪府立市岡高校卒。1965年3月大阪大学理学部(高分子学科)卒。1968年3月大阪大学文学部(国文学)卒。1973年3月神戸大学大学院(修士・国文)修。2003年3月大阪府立豊中高校国語科教員退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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