内容説明
東京の西の方に広がる武蔵野の台地には、雑木林・湧き水といった豊な自然が残されています。そこでは、春ともなれば、年輪を重ねた桜の巨木が訪れた人々を華やかに包み込み、姿を消しつつある桜の珍種が、人々の目を楽しませてくれます。本書では、春風薫る武蔵野に桜の名所を訪ね歩き、日本人が桜によせてきた深い思いをたどる。
目次
花びらが池の水面にゆれて―井の頭恩賜公園
深大寺散策を楽しみながら―神代植物公園
酒宴で盛り上がる桜の森―小金井公園
武蔵野の面影をしのびつつ―武蔵野公園
ねがはくは花の下にて…―多磨霊園
校門を飾る桜のトンネル―ICU(国際基督教大学)
桜の街路樹と「桜守」―国立市大学通り
夜桜が演出する夢幻の世界―昭和記念公園
明治天皇ゆかりの自然林―桜ケ丘公園
桜のデパートでお勉強―多摩森林科学園〔ほか〕
著者等紹介
桜井信夫[サクライノブオ]
1939年長野県、栗菓子「桜井甘精堂」五男として生まれる。1964年慶応義塾大学経済学部を卒業し新潮社に入社。以来「芸術新潮」「フォーカス」と「とんぼの本」などの編集・執筆にたずさわり1999年定年退職する。現在は「編集工房・栗の木」を主宰
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