内容説明
中国が掲げる「中華民族」という政治スローガンのもと、チベット、東トルキスタン(ウイグル)、南モンゴル(内モンゴル)に代表される民族文化の否定、弾圧は五十年以上続いている。中国各地で起こるレジスタンス(征服者への抵抗運動)は、彼らの断末魔の叫びが、行動となって現出しているのだろう。台湾も、親中的傾向の強い馬英九政権が誕生し、中国に呑み込まれてしまう窮地に立たされている。本書ではチベット人、ウイグル人、南モンゴル人、そして台湾人である筆者が、それぞれいまもなお続く、中国の民族弾圧の真実、中国の脅威を語る。
目次
前書に換えて 迫る中国の脅威、日本とわれわれがすべきこと
チベット―踏みにじられた仏教国
東トルキスタン―シルクロードに散った独立国
南モンゴル―併呑されたもう一つのモンゴル
台湾―迷走する独立への道
座談 自由のための共闘
関連年表
解説に換えて 漢民族として日本国民として
著者等紹介
テンジン[テンジン][Tenzin]
チベット・アムド生まれ。高校生のときに亡命を決意。ネパール国境を越え、インド・ダラムサラへ。2000年に来日し、就職。チベットの人権問題解決のために尽力している
イリハム・マハムティ[イリハムマハムティ][Ilham Mahmut]
1969年、東トルキスタン・クムル生まれ。1991年、西北師範大学中国語文学部中退。2001年、来日。2008年、世界ウイグル会議日本代表に就任。ウイグルの人権問題解決に向けた活動を始める
ダシ・ドノロブ[ダシドノロブ][Dash Donorob]
1964年、南モンゴル・フフホト生まれ。1989年、東北師範大学外国語学部卒業。1997年、来日。2004年からインターネット上で数々の文章を発表し、中国政府の対南モンゴル政策を批判。現在、亜細亜大学法学部非常勤講師
林建良[リンケンリョウ]
1958年、台湾・台中生まれ。1987年、交流協会奨学生として来日。東京大学医学部博士課程修了。台湾団結連盟日本代表、メールマガジン「台湾の声」編集長、日本李登輝友の会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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