内容説明
700年余り前、危機に直面した日本。さらなる危機を予見し、どう生きるべきか考え抜いた男がいた。そして現代日本の危機。この一書に現代が読める。
目次
第1問答 災難の原因について語り合う
第2問答 災難の原因を経典に求める
第3問答 謗法の実情について問答する
第4問答 謗法の人と法について問答する
第5問答 災難の実例について問答する
第6問答 上奏することの是非について問答する
第7問答 災難の対策について問答する
第8問答 謗法の禁断について問答する
第9問答 謗法の退治と立正安国について語る
第10問答 客の領解
著者等紹介
斎藤信雄[サイトウノブオ]
1948年東京神田生まれ。青山学院大学経営学部卒業。卒業後料理の道を志し、1981年にフランス料理店を開店。オーナーシェフとしてヘルシーな創作料理を数々生み出し、テレビ東京「TVチャンピオン」などに出演。1988年自ら閉店し、「在家日蓮宗浄風会」教学院の研究員となり、現在に至る
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感想・レビュー
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月照彦
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日蓮の力強い息吹が伝わってくる感じがした。客人と主人という設定により対話形式で、十の問答によって構成されている。とりわけ主人の法然の念仏宗に対する批判は強く、当初の客人は感情をあらわにするが、主人の丁寧かつ明瞭に、あらゆる経文の一節を例えに出して具体的に客人の問いに答えていくさまに、徐々に客人は理解を示し、最後には法華経の必要性を得るというもの。2012/03/05
わ!
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道元の「正法眼蔵」、親鸞の「歎異抄」、源信の「往生要集」、法然の「選択本願念仏集」ですら、簡単に文庫本で手に入ると云うのに、日蓮の「立正安国論」だけは、なぜか文庫化されていない 。以前から「立正安国論」には、何が書かれているのか不思議でならなかったわけである。探し回った挙げ句、ようやく安価な「立正安国論」を発見。ようやく読むことが叶った。読んで初めて「立正安国論」がどの様な内容かがわかり、なるほど、なぜ先に述べたような他宗の本と異なって、流通に乗っていないのかがなんとなく理解できた。2009/11/29
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