内容説明
二十世紀初頭、フランスによる植民地支配に苦しむヴェトナム。厳しい警戒の目をかいくぐり秘かに祖国を後にする一人の志士がいた。ヴェトナム独立の志を抱く潘佩珠である。彼は日本の力を借りてフランス軍を駆逐しようと考えていた。潘と、彼に支援を惜しまなかった大隈重信、犬養毅、浅羽佐喜太郎らとの交流、活躍を描く感動の歴史ノンフィクション。
目次
第1部 潘佩珠と浅羽佐喜太郎にかかわる歴史物語(神童・潘佩珠;浅羽佐喜太郎とその周辺;潘佩珠が来日する頃の日本 ほか)
第2部 おお、わがヴェトナムよ!(大隈重信に紹介されたタイの有力者たちの支援を受ける;中国で辛亥革命が成功。革命派の力を借りて活動;共産主義者ホー・チ・ミンの台頭を間近に控えた新時代)
第3部 日本軍によるヴェトナム解放(春日神社と浅羽家;日越の友好を願って;ヴェトナム独立運動余話;畿外侯と日本軍)
著者等紹介
田中孜[タナカツトム]
昭和4年静岡県生れ。静岡第二師範学校、次いで法政大学経済学部経済学科を卒業。静岡県内の中学校に教員として勤務する傍ら、国際社会に日本文化を啓蒙し、相互理解を深める活動に従事した。その後、中国科学院審陽幹部撰修学院教授、静岡国際言語学院学院長、富士国際日本語学院学院長、静岡県周智郡森町国際交流協会会長等を歴任。平成12年より、ヴェトナム・ヴァンヒエン大学並びにホンバン大学の教授を務め、平成16年よりホンバン大学名誉教授、ドンズー日本語学校名誉顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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