内容説明
外国人識者による“東京裁判”批判の集大成。東京裁判を批判していたのは、パール判事だけではなかった。世界14ヵ国の識者が問う「連合国の戦争責任」―。
目次
第1章 知られざるアメリカ人による“東京裁判”批判―なぜ日本だけが戦争責任を追及されるのか
第2章 戦犯裁判はいかに計画されたか―国際法違反の占領政策
第3章 追及されなかった「連合国の戦争責任」―裁判の名に値しない不公正な法手続
第4章 蹂躙された国際法―国際法学者による「極東国際軍事裁判所条例」批判
第5章 “東京裁判”は平和探求に寄与したか―残された禍根と教訓
第6章 戦後政治の原点としての“東京裁判”批判―独立国家日本の「もう一つの戦後史」
付録1 誤訳としての「侵略」戦争―アグレッションの訳語には「侵攻」が適当
付録2 日本は東京裁判史観により拘束されない―サンフランシスコ平和条約十一条の正しい解釈
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
27
確かに。と。感じる。ニュルンベルク裁判も東京裁判も政治色が強く、法の上での平等はなかった。しかも、その後の戦争、紛争に関して何ら判例ともなっていない所から、「平和にたいする罪」とゆうモノはどこにあるのか?と思う。「勝てば官軍負ければ賊軍」この時に本当の意味で裁判が行われていたのならば、今の歴史認識に変化はあったろうか?そして、戦争の在り方が変わっていただろうか?戦争は人が獣になる。どちらにも当時の正義があり、人を大量に殺戮するだけの理由があると信じて疑わない。2019/08/29
モンドノスケ
2
たかじんのそこまで言って委員会で櫻井よしこ女史がお勧めしていたので、購入しました。東京裁判については個人的にまだ結論が出ていないので、よくわかりませんが、さまざまな方の意見を集約され且つわかりすく纏めてある東京裁判の史料としては貴重なものであると思う。2014/01/01
七篠
1
当時所謂東京裁判に参加した判事・弁護士・検事、或いは後世の学者等の著書を引用しながら裁判の不当性について説明している本。2014/12/30
りんりん
1
そこまで言って委員会で知って興味から読了 学生のころはアメリカに自分の力も顧みずぶつかってボロボロにされたというイメージしかなかった でもアメリカは完全な正義じゃないこと、今までコントロールされたつけが今にきてるのかなあと思いました2014/04/13
はる坊
0
国際法上、法学的にも東京裁判のやり方はおかしい、認められないとの立場で様々な点を論じている。専門的にはそうであるかなとも思うが、戦争においては、指導者を個人として罰してはいけないとの主張には納得できない思いもある。当時の日本軍の指導者が無罪になったとしたら、その立場を担った人材であった事に鑑みると、その後も国内で影響ある立場に就いた思う。その場合にも同じ過ちを繰り返すとの思いが拭えない。2017/01/06
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