出版社内容情報
《内容》 高度医療の普及、HIV感染の蔓延などによるハイリスク患者の増大により,深在性真菌症は増加しつつある。ハイリスク患者に対する適切かつ効率的な医療管理には,迅速で信頼性の高い早期診断法と詳細・確実な疫学的情報に基づく感染予防対策の必要性がきわめて大きい。近年、この真菌症の分子生物学的診断の手法は迅速かつ確実な方法として飛躍的に発展してきた。本書は,まず現在遺伝子診断の主流となっているPCR法に関して,臨床検体からの診断法を種・属別に解説し,続いて病理標本からの起因菌同定法,分離菌株の同定法,分離菌株の型別法について各種診断法を取り上げている。また即実験に入れる実用書として活用できるようにプロトコールが一目で見えるように編集している。 《目次》 ■真菌症の遺伝子診断および分子疫学的解析法の現状と将来の展望■臨床検体からのPCR診断法・種・属 特異的PCR 法・広範囲の真菌特異的PCR 法・PCR産物の同定法■病理標本からの起因菌同定法・PCRによる同定法・In situハイブリダイゼーションによる同定法■分離菌株の同定法・PCRによる同定法・市販プローブを用いたハイブリダイゼーションによる同定法・全ゲノムDNAのハイブリダイゼーションによる菌株の同定法■分離菌株の型別法・RAPDによる型別法・RFLP による型別法・パルスフィールド電気泳動法による型別法
目次
1 真菌症の遺伝子診断および分子疫学的解析法の現状と将来の展望
2 臨床検体からのPCR診断法
3 病理標本からの起因菌同定法
4 分離菌株の同定法
5 分離菌株の型別法