内容説明
ベースボールが渡来したのが明治4年、130年も昔のことですが、よほど日本人の気質に合ったのか、年を追うごとに盛んになりました。一高に始まる学生野球が武士道の伝統を受け継いでいると指摘した歴史学者がおられますが(有山輝雄著『甲子園野球と日本人』)、まことに本書にその原点を見る思いがします。「素手にハカマ」という扮装で始めたボールゲームの初期からの記録、意外に多かった国際試合、子規や漱石の野球観、熱狂的な応援ぶりなどがいきいきと書かれています。
目次
創始時代
諸豪割拠時代
溜池時代
一高擡頭
一高全盛時代
早慶台頭時代
早慶開戦
早慶戦中止