内容説明
イギリス文学史上、最も有名な三姉妹の長姉シャーロットが逆境の中から書き上げた小説『ジェイン・エア』。フィクションとその背景にある、愛と真実を解き明かす。大英図書館が秘蔵する貴重な資料やカラー図版を満載。
目次
ハワースの子供時代
教育
ガヴァネス
ブリュッセル
詩
ジェイン・エア
弟妹の死
シャーリー
ヴィレット
名声
結婚
死後
年譜
著者等紹介
セラーズ,ジェイン[Sellars,Jane]
イギリス、ヨークシャーのハワースにある、ブロンテ文学記念館の理事を7年間務めた。ブロンテ家について、多方面にわたって広め、講演し、出版した。著書に「ブロンテ家の芸術」(共著,1995年)がある。現在は、ヨークシャーのヘアーウッド・ハウスで理事長をしている
瀬戸美菜子[セトミナコ]
1966年福岡県生まれ。1993年明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在、明治大学・法政大学兼任講師。著書に『黒人文学とその周辺』共著(南雲堂フェニックス、1998年)
中野里美[ナカノサトミ]
1968年兵庫県生まれ。1993年明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在明治大学・法政大学兼任講師。著書に『黒人文学とその周辺』共著(南雲堂フェニックス、1998年)
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感想・レビュー
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帽子を編みます
39
充実の一冊でした。シャーロット・ブロンテの生涯が写真資料とともにまとまっています。手紙、原稿、建物、スケッチ、肖像画、ほかの本でも目にした資料が一通り掲載されています。シャーロットの生涯が中心なのですが、エミリー、アン、弟ブランウェルについても述べられます。表紙の赤紫のヒースの荒野、物語の舞台が思い浮かびます。彼女の生涯、つらいことが多かったけど、最後に訪れた結婚生活は幸福だったようです。短く、死を迎えましたが…。ブロンテ家で最後に残った父は6年後84歳で亡くなりました。2020/11/15