内容説明
人間の根っこの時期である乳幼児期に、他者から十分愛され信頼関係を築いた子どもが、自分の存在を確認し「ありのままの自分でいいのだ」という肯定感をもつことができてこそ、他者に対するやさしさを獲得する。保育者は子どもにとってかけがえのない存在であり、子どもの生きる力や人とかかわる力は親や保育者などの豊かな愛情によってもたらされる。本書は、第一線の研究者と保育現場に精通している執筆者とによって、生きる力と人間関係の育ちについて模索したものである。
目次
第1章 幼児教育と人間関係
第2章 乳児期の心の発達
第3章 幼児期の人間関係の発達と学習
第4章 保育者の役割と援助
第5章 保育上の留意事項
第6章 保育場面で気になる子どもへのかかわり
著者等紹介
坂下喜佐久[サカシタキサク]
兵庫教育大学大学院幼児教育専攻修了。現在大阪市・きのみ保育園園長。PL学園女子短期大学教授、大谷女子大学講師。主著に「保育の実践」(共著 北大路書房)、「健康」(共著 (株)みらい)他、「幼児の役割遊びと身体表現」(共著 教育医事新聞社)
浜名浩[ハマナヒロシ]
熊本大学教育学部心理学科卒。兵庫教育大学大学院学校教育研究科幼児教育専攻修了。現在立花愛の園幼稚園園長、関西保育福祉専門学校講師。主著に「一人ひとりを育てる―保育の中の人間関係―」、「3歳児保育のヒミツ―新しい保育のあり方―」、「保育がみえる子どもがわかる―幼児期の学びの意味と保育の原点―」(共著 ひかりのくに)、『領域 人間関係』(共著 同文書院)、『ハイ!幼稚園です』(共著 世界文化社)
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