内容説明
吉田善哉を知らずして、競馬を語ることなかれ!
目次
血統
吉田善助
戦争と競馬
農地解放に異議あり
社台ファームの出発
ガーサント
ワジマ、そしてノーザンテースト
社台ダイナースサラブレッドクラブ
大将の知恵
和田共弘〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
百木
3
現在の日本競馬において避けては語れない社台。その社台グループを作り上げた吉田善哉氏の一代記。会話の中で駄洒落を多用し、非常に頭の回転の早い、機知に富んだ人物像が伺える。彼の原動力でもあった「欲」という言葉に対する考え方が印象的。感傷を好まずひたすらに前を見て、外を見ていた姿勢はまさにカリスマだったのだろうと思う。善哉氏のみならず、社台を支えた関係者達の群像も多岐にわたる資料や取材から垣間見ることができ、当時の空気感まで感じられる。本の厚さに違わぬ読み応えの力作。2017/09/05
Matsumouchakun
2
社台がしばらくダービーを獲れずにいたことがあったとは。馬に全てを捧げた吉田善哉という巨人がいたことを知った。『買えずに値ぶみする訓練の積み重ねが、後年セリ市で優駿を見つけるコツを培った』(吉田善哉)2021/05/04
うにこ。
1
初めてダービーを勝ったくらいから面白くなってきたけど、そのとき2着だった岡田繁幸さんの呆然とした様子と、それを見た作者の言葉が今の視点で見ると非常に残酷で悲しい。 「今回は残念だったが、あんたはまだ若いんだからいずれ獲れるよ」と作者は内心で思っているのだけど、その時の吉田さんの歳を超えても岡田さんはダービーを獲れず、そしてあんな最期を遂げるので…。 しかし、吉田さんはサンデーサイレンスの子供たちの活躍を見ずに亡くなったのかあ…。今の競馬界のサンデーサイレンス旋風は吉田さんの予言そのものじゃないですか。2025/11/01
澤唯
1
この分厚いのを移動時間だけで年を跨いで読了 アクの強い善哉さんにいい距離感で寄り添った記録と記憶 こうは生きられないけどすげえなー 文章もなんというか素敵2025/01/06
towerofthesun
1
「あってもなくてもいいことをしてるんだよ、生産者は。虚業に徹してね、それで食っていけると実業になる。ハナから実業だなんて思ってるから、人と同じことをやっていれば食えるだろうなんて、甘い考えになっちゃうね。それで食えないから、補助金ばっかり狙うようになるんだ。初めっから虚業だと判ってないから、芸人としての覚悟ができてこないんだね。馬しか知らんということは、芸人として生きていくってことなんだ。それを実業だなんて思ってたら見当違いだ」この諦観が社台グループという一大エコシステムを作り上げた基礎だったか。2017/05/03




