目次
第1部 解説(ポスト・フォーディズムかウルトラ・フォーディズムか)
第2部 論文(大量生産を超えて―日本における生産と労働過程;日本資本主義はポスト・フォード主義か?)
第3部 往復書簡(「日本的経営」神話からの脱却を;語られなければならないことは何か;日本的システムこそポスト・フォード主義の最先端である;「日本的経営」は進歩的でも不可避でもない;搾取の性格とメカニズムの理解のために)
第4部 コメント(歴史に裏うちされた弁証法的分析;右翼対左翼?あるいは資本主義対社会主義?;先導者であることの意味;日本型ポスト・フォーディズムの一般性と特殊性;驚きの声をあげすぎないこと;進む果てしなき競争;階級的和解か、それとも強制された選択か?;フォード主義の正確な価値評価とは何か ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
5
ポストフォーディズムなる謎概念に迷ってここに来ましたがわからなくていいことがよくわかりました。議論を通読して重要な発見は、ポストでもプレでもウルトラでも、ましてやトヨタでもフジツ―でも、工場の労働環境にはまったく影響せず、フォーディズムなる思想は、フォード社の工場とほとんど関係ないという指摘でした。つまり、この議論は止めどない空中戦だったということです。個人的には、製造業に創造性を認めるフロリダ先生の思想に共感しますが、日本がフォーディズムを超えたというのは言いすぎで、またその必要もなかったかと思います。2025/09/28




