出版社内容情報
レコード・コレクターズ誌で一、二を争う人気連載を単行本化して2巻同時刊行! 日本にロック/ポップスを紹介した業界人の貴重な証言を集成します。
第2巻では、70年代に誰もが知る名盤を世に送り出してきたツワモノたちが登場。レコード会社、放送局、海外アーティスト招聘会社で活躍した人たちに、さまざまなお話をうかがいます。聞き手は新聞記者歴40年以上となる篠崎弘。当事者だからこそ語れる知られざるエピソードが満載です。
<もくじ>
前書き
北澤孝氏/フォノグラムのロックを担当
野中規雄氏/エアロスミスを飛ばせた男
佐藤恒夫氏/“マンダム”と呼ばれた男
三好伸一氏/ボブ・マーリーに心酔した男
山浦正彦氏/ワーナー創業時のディレクター
磯田秀人氏/サンタナ『ロータスの伝説』を制作した男
関信夫氏/警官(ポリス)に扮して全国行脚
山田正則氏/“一発屋”と縁深いディレクター
高橋辰雄氏/ウドーのツアー・ディレクター
横田晶氏/キッスやエンジェルのディレクター
三沢憲雄氏/ポリドールの洋楽“宣伝”マン
清水美樹夫氏/『対自核』のタイトル命名者
菅野ヘッケル氏/ボブ・ディランのライヴ盤を作った男
青山悌三氏/FM東京開局からのディレクター
鈴木博一氏/ベイ・シティ・ローラーズを売りまくった男
新井健司氏/キングでイタリア音楽を紹介し続けた男
初出一覧
後書き
番外編・篠崎弘/朝日新聞のプログレ好きな音楽記者
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
3
前著に続く70年代編。洋楽が進んだ音楽、カッコいい音楽であった最盛期でもやはり、本国でヒットしたからといって日本でも売れるとは限らない。流行を生み出すセンスと戦術、市場を開拓する熱意と力技の発露を、本書は伝える。またその時代でなければ埋もれていく感覚を複数人が言語化する大切さも感じる。気になるエピソード多数だが、中では「移民の歌」の録音量をめぐって録音エンジニアと喧嘩したという山浦正彦氏の挿話が特に印象に残った。2018/06/03
いたち野郎
0
菅野ヘッケルさんという方はディラン関連の本やライナーでよく見かける方で、明らかにやばい風貌なのだがサラリーマンだったらしい。そんなわけで大手だけど長髪もジーンズもオーケー、という職場で、とはいってもやんちゃし放題の外タレをきちっと子守しなきゃいけない、というわけでかなり辛い仕事だったはず。ボブ・マーリーやクラッシュの話は面白いね。唯一無比のミュージシャンのそばにいたというだけでも熱い体験。2019/08/16