内容説明
北海道から沖縄まで、全都道府県でのSPレコード収集を目ざし、ガラクタ道具屋や蔵の多い古風な町を訪ね歩く。月刊『レコード・コレクターズ』で1986年に開始した人気連載から、収集のノウハウや旅のエピソードを中心に40編をセレクト。
目次
SP収集家への道
SPの入手方法・骨董市篇
SPの入手方法・交換篇
SPの入手方法・古道具屋「計画」篇
SPの入手方法・古道具屋「実践」篇
伊勢で住職が吹き込んだ珍盤に出会うの巻
長野県東部を汗だくで歩き回るの巻
高山で素朴な人情に感激するの巻
松江大橋を一日に何度も往復するの巻
奄美大島で島唄の秘話を探るの巻〔ほか〕
著者等紹介
岡田則夫[オカダノリオ]
大衆芸能研究家・SPレコード収集家。昭和21年(1946年)11月14日、東京都文京区本郷弓町生まれ。日本大学文理学部卒。研秀出版を経て学習研究社を定年退職。諸芸懇話会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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SPレコードは廃れても、蒐集するコレクターがこれを残してくれる。コレクターは文化のパトロンだ。彼等にとってそれは私欲かもしれない。でも彼等の働きで我々はSPレコードの音源に触れることが出来るかもしれない。感謝。出来れば版権の切れたそれら全てをネットにアップしてもらいたい。地方周りの巻は地元だけ丁寧に読んだ。地方周りの記述はコレクターでない僕には余り関心が持てなかった。2023/07/30
地を這う円盤
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全国津々浦々SP盤探し。蒐集の病に取り憑かれた男の記録。果たして何故男はレコードを集めるのか。2017/11/23
santiago
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読んでいるとレコードにうず高く積もった埃の匂い、道具屋の薄暗がりのすえた匂い、ついでに作者の汗だくのシャツの匂いまで漂ってきそう。自分の親戚の住む町の訪問記事もあったが、その家にも昔はたくさんSPレコードがあったらしい。もしかしたら作者の手元に渡ったレコードもあったかも…?2017/05/09
nasbi
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レコードコレクターズ人気連載集。「私が道具屋歩きをするのは、思いがけないところで思いがけない盤に巡り会う快感を味わいたいからである」日本全国をSP盤を求めて鉄道と徒歩で辿る旅の記録。地域によって商品の嗜好や傾向が異なる事、歴史的な背景が影響している事、盆地や島など地形も関係している事等、非常に勉強になった。手付かずのデッドストックの山に出会った時のエピソードには興奮せずにはいられない。2017/02/09
arnie ozawa
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ものは違えどもレコードを集めている者としては共感しきりの本。「さあ何が出てくるか、手を真っ黒にして一枚一枚めくっていくと、脈拍がしだいに高まってくるのが自分でも分かる、じいーんとしびれる快感よ。欲しい盤があってもなくてもいい、この気持ちを味わえるだけで、しみじみとオレはレコードを集めてよかったと満足するのである。」この気持ち‼︎大収集家のコレクション整理を手伝う話では昔ダブさんのレコード整理のお手伝いしたのを思い出したり。2014/09/21
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