目次
第１章 ドイツ人との対話
第２章 仏法と心理療法の接点
第３章 自己分裂の諸相
第４章 業の現実
第５章 仏法の生命観
第６章 業の深層心理学的構造
第７章 心理分析を越えて
第８章 自己完成のための実践論
第９章 不幸から幸福へのメカニズムへ
第１０章 責任主体性の倫理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
4
ドイツで働きながら哲学を研究し、同時に日本の宗教団体（創価学会）のドイツ支部の幹部であった著者の体験が中心。宗教思想と人生観、仏道修行と処世術、仏教的な指導説法と社会心理学的なカウンセリングをどうリンクさせていたか、させていくべきかについて述べている。観念論の本場で、思想が観念の遊戯扱いされがちな日本の青年が悪戦苦闘して、宗教的な考え方を現代人の生活に接続しているのが面白い。2025/04/18
