出版社内容情報
■論理展開をつかむことで英文を理解する
「どのように長文を読むのか」を体系的に説明した読解問題集です。英文読解に必要なのは、語彙力と文法・構文知識だけではありません。大事だったのは「論理展開」の把握でした。日本語に「起承転結」というパターンがあるように、英語、特に論説文などの論理的文章には、論理展開のパターン(=「論型」)があります。この論型をカギに英文の大意をつかもうというのが、本書です。
■標識とは?
論理的な英文は、「論型」に従って書かれています。この論型をはっきり示す言葉がディスコースマーカー(Discourse Marker)です。Discourseとは「話」、Markerとは「標識」ですから、「話の筋道を示す言葉」という意味ですが、本書では、この話の標識「ディスコースマーカー」をもとに論型を見抜き、英文の大意をつかむ練習をします。
■参考書から生まれた語学書
本書は、みなさんが学生時代に学んできた学校英語・受験英語に再び光をあて、ビジネスで、日常生活で『使える英語』に昇華させる学習法を提案します。
内容説明
単語も文法もわかっているのに、なぜ英字誌が読めないのだろう?それは「論旨の展開」が見えていないから。英文には、論旨の展開を示すディスコースマーカー(談話標識)が隠れている。ディスコースマーカーに従えば論旨の展開が見えてくる。本書は次のレベルにステップアップしたいあなたにお勧めする、英語を読みこなすための1冊。
目次
1 論理展開の基本ルール(パラグラフとトピック;分析的展開 ほか)
2 基本ルールの確認(環境保護の最善策は?;夢とは何か ほか)
3 雑誌記事の読み方(“比喩”などを用いてトピックを導入する;雑誌記事の読解 ほか)
4 本格的な文章に挑戦!(記憶の意味するもの;物理学における実験の役割 ほか)
著者等紹介
成田あゆみ[ナリタアユミ]
1970年東京生まれ。一橋大学大学院で言語学を学んだ後、いくつかの企業を経て、現在は実務翻訳者(英日)。また大学受験生や社会人を対象に、長文読解、翻訳、英検等の講義を行っている
日比野克哉[ヒビノカツヤ]
1970年愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。16世紀ヨーロッパの修辞学・論理学、教育改革について研究中
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