内容説明
国宝で世界文化遺産の姫路城、別名「白鷺城」の城下町・姫路を中心とした地域を播磨という。この地で、一九二九年生まれの著者は、文化団体の興亡、反戦、公害告発など、現代史の渦中にあって詩人・編集者として奮闘した。周りでも、多くの文化人が歴史に参加し、翻弄され、痕跡を記した。著者は、それらを、過去まで遡り、等身大の目線で丹念に拾っていく。記号としてしか伝わらない箇条書きの歴史の、裏にある物語を慈しむように。
目次
第1章 戦争の下で
第2章 姫路文化連盟の頃
第3章 村から発信した文化新聞
第4章 演劇・映画・音楽
第5章 女性たちのめざめ
第6章 「姫路文団懇」の結成
第7章 「姫山物語」上演
第8章 新しい人材の台頭