内容説明
まず、デジタル信号処理入門に続いて、2つの主なマーケット“モード”―トレンドモードとサイクルモード―とこれらのマーケット・モードに対応するツールを説明した後、トレーダーに最もよく使われる移動平均、モメンタム関数の性質、デジタル信号処理をトレーディングに使ううえで必要となるほかの重要な基本的概念を紹介する。以上の準備段階を経たあと、本書はいよいよテクニカル分析の核心へと進む。ここでは、SN比や正弦波インディケーターなどの独特のインディケーターを議論するとともに、有限インパルス応答(FIR)フィルタや無限インパルス応答(IIR)フィルタについて述べる。また、予測フィルタの作成方法と最大限の効果を得るためにこれらのフィルタをいつ使うべきかについても説明する。
目次
デジタル信号解析入門
マーケットモード
移動平均
モメンタム関数
複素変数
ヒルベルト変換
サイクル周期の測定
SN比
正弦波インディケータ
瞬時トレンドライン
マーケットモードの見極め方
利益の上がるトレーディングシステムの設計
変換ツール
有限インパルス応答フィルタ
無限インパルス応答フィルタ
遅延を取り除く
MAMA―適応移動平均の基礎
エーラースフィルタ
マーケットスペクトルの測定
最適予測フィルタ
チャートの目視的理解の方法
標準的インディケータの適応化
著者等紹介
エーラース,ジョン・F.[エーラース,ジョンF.][Ehlers,John F.]
ミズーリ大学で電気工学理学士号および理学修士号を修めた後、ジョージ・ワシントン大学で博士号を取得(専攻は場と波動、副専攻は情報理論)。1976年より個人トレーディングを始め、トレーディングシステム世界上位ランキング常連で、R‐MESA開発者。現在はMESAソフトウエア社社長
柳谷雅之[ヤナギヤマサユキ]
1990年、電気通信大学電子情報学専攻博士課程前期卒。遺伝的アルゴリズムの研究に従事の後、1997年10月よりパンローリング株式会社のマーケット・アナリスト
山下恵美子[ヤマシタエミコ]
電気通信大学・電子工学科卒。エレクトロニクス専門商社で社内翻訳スタッフとして勤務した後、現在は特許翻訳家、ノンフィクション翻訳家として活躍中。特に、半導体、電気・電子、数学、コンピューター、科学史を含む理系分野の知識と経験が豊富。またNBA関連などほかの分野の翻訳にも積極的に取り組んでいる
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感想・レビュー
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roughfractus02
惰性人
山月