内容説明
日本は資源開発技術を失ってしまった。消費偏重の加工産業モデルは限界なのか。資源開発には頼らない新たな産業モデルとは。資源貧国日本が技術力で生き残るには―国際資源専門家が唱えるこれからのものづくり。
目次
第1章 日本型「加工立国」を崩壊させる資源ナショナリズム
第2章 世界地下資源勢力図の変容
第3章 ロシアの復活と地域勢力圏の強化
第4章 中国、欧米企業の世界展開と日本の資源開発の現状
第5章 欧米企業と世界銀行が展開するグローバリズム
第6章 原発事故が日本に与えた巨大なダメージ
第7章 マテリアルを知らずして製造なし
第8章 海底鉱物資源開発の可能性と海洋汚染
第9章 日本だからこそできる資源循環へのシナリオ
第10章 日本資源サバイバル
著者等紹介
西川有司[ニシカワユウジ] 
1975年早稲田大学大学院資源工学修士課程を修了、三井金属鉱業(株)に入社。資源探査・開発・評価などに従事。1996年、三井金属資源開発(株)より海外資源コンサルタントとして世界銀行、欧州復興開発銀行、JICAなどが運営する世界各国の資源プロジェクトに携わる。2008~2012年、日本メタル経済研究所主任研究員として世界の資源動向研究に従事。現在、JP RESOURCE(株)社長、USRareEarth Inc.顧問、欧州復興開発銀行EGP顧問、マイニングジャーナル特派員、国際資源大学校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshiki Ehara
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            ここ数年、レアアースや深海資源などのキーワードで新聞紙面を賑わせている国際的な資源獲得競争について、グローバルな資源開発の視点からわかりやすく解説されている。著者の西川氏は長年、国際的な資源獲得競争の最前線で活躍し、欧米、豪・加などの資源国、そして途上国に幅広いネットワークを持つ、日本でも数少ないエキスパート。あまり一般には馴染みのない世界の話だけに、取っつきやすさを重視した読みやすい構成になっている。馴染みがないのに、実は日本経済を縁の下で支えているのが、資源の世界なので、しっかり勉強しておきたい。2014/01/05
          
        

              
              
              

