奇跡を拾って歩いて来た

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784939042966
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

家業が廓という環境で育った中田由一は、出自に悩み、世相の矛盾を憎んで徴兵を拒否し、刑を受ける。日本は15年戦争に突き進み、中田は罰として慰問隊の引率をさせられビルマへ。そこでは慰安所の管理を任され、インパール作戦の将校に朝鮮の乙女たちが凌辱を受けるのを目の当たりにする。やがてビルマ戦線は崩壊し、中田は見捨てられた彼女たちを守って敗走を続ける。その途中、サルウィン河で菅野一等兵に助けられ、戦争と差別の本質を教えられた。だが混乱の中で彼女たちとは離散。ただ一人、八重だけが中田と行動を共にし、生きるか死ぬかの状況下で信頼が生まれ愛が芽生える。それも束の間、二人は引き裂かれる運命に遭遇し、再会を誓うのだが…。

著者等紹介

山田哲二郎[ヤマダテツジロウ]
1920年生まれ。経歴、大津市議会議員(4期)、同議会議長、全国市議会議長副会長、大津市同和教育啓発講師団、人権を守る大津市民の会々長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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