感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ai
33
短歌が好きなのと、宇野さんの絵が可愛いのと、ほむほむの解説付きということで購入。発売は7年前だった。12〜16才でこんな短歌詠めるの素晴らしすぎ。家庭環境が複雑だからなのか、思春期だからなのか、全体的に物悲しさ寂しさを感じる。恋で浮かれてるかんじのはとってもキュートで読んでるこちらもウキウキしちゃう。2018/06/21
菜ノ花
24
短歌というものにここまで惹かれたのは初めて。時々ぞくぞくっとくる。12歳なんて私より年下なのに…。素朴な感情が多いのに光るものがある。 「胸を張り行ってきますと言いたいがなにに自信を持てばいいのか」本文より2016/10/31
haruaki
18
視点と感情の瑞々しさ、ユニークな素直さ、時に達観的な鋭さが複雑に同居しているような、女子高生が書いた短歌集。多感だった頃の気持ちを新鮮に思い出した。宇野亜喜良さんの絵が、あどけなさと少し影を帯びる短歌ととても合っていて、ノスタルジックな気持ちになれる世界観がとても良い。複雑な家庭に生まれると14歳にして悟らざるを得ないのが少し切ない。『幸せになるのはやさしくない』と。2017/05/03
りか
13
みずみずしい感性!!学生の頃に彼女の短歌に出会っていたらもっと気楽に短歌や俳句に向き合えたのに残念です。しかし宇野先生に装丁や挿し絵を描いてもらえるなんてなんて幸せな人なんでしょう!!ご本人が、それをあまり解っていないのが…また魅力かも?2012/09/05
ひやしなむる
11
平岡あみさんの短歌から感じる温度と、宇野亜喜良さんの描く女の子がまさにベストマッチで、かなり異彩を放つ(もちろんいい意味で。唯一無二とも言えるか)歌集になっているのではないか。棚差しの本書に今日出会ったのは運命か。読み終わった本を本棚に仕舞うのは、宝箱に宝物をそっと仕舞うのに似ているな、という長らく忘れていた感覚を思い出させてくれた本。2017/01/29