出版社内容情報
『週刊金曜日』に掲載された、東郷健のルポ「伝説のオカマ」のタイトルが差別かどうかをめぐって起こった論争。差別の判定を当事者に限ることに初めて当事者が異論を展開した。
●発行にあたって…………002
●アンケート・メディアが「オカマ」を使うのは許せる?…………008
●「伝説のオカマ 愛欲と反逆に燃えたぎる」の経過…………010
●『週刊金曜日』の「伝説のオカマ」問題 記事一覧…………012
第1章●問題とされた原稿
伝説のオカマ 愛欲と反逆に燃えたぎる…………018
文・及川健二 写真・内田豊治
第2章●二〇〇一年九月三〇日……シンポジウムの記録
シンポジウム・「伝説のオカマ」は差別か…………034
伏見憲明+及川健二+野口勝三+松沢呉一+黒川宣之+山中登志子
●シンポジウムの感想…………107
下村健一/春日亮二/浩史/田亀源五郎/taka
第3章●「伝説のオカマ」をめぐる意見
●「伝説のオカマ」をめぐる意見
誰が誰を恥じるのか 平野広朗…………114
私が伝えたかったこと 及川健二…………118
当事者としての言葉とメディアの権力性 志田陽子…………121
●『週刊金曜日』編集者のいくつかの意見
文脈の問題であり中身の問題 本多勝一…………125
「オカマ」表現とわたしの?離婚?理由 山中登志子…………127
●ボツになった投書
謝罪する必要はない 伏見憲明
目次
第1章 問題とされた原稿(伝説のオカマ愛欲と反逆に燃えたぎる)
第2章 二〇〇一年九月三〇日…シンポジウムの記録(シンポジウム・「伝説のオカマ」は差別か;シンポジウムの感想)
第3章 「伝説のオカマ」をめぐる意見(「伝説のオカマ」をめぐる意見;『週刊金曜日』編集者のいくつかの意見;ボツになった投書)
著者等紹介
伏見憲明[フシミノリアキ]
1963年東京生まれ。評論家・ゲイライター。91年『プライベート・ゲイ・ライフ』(学陽書房)においてカミングアウト。以後、ゲイ・ムーブメントの先駆的役割を果たし、セクシュアリティ、ジェンダー、若者、家族などの問題に発言を続ける。99年より『QUEER JAPAN』(勁草書房)を責任編集
及川健二[オイカワケンジ]
ライター、アクティビスト。柔道初段、趣味は自転車で遠出、関心事は「地球環境とジェンダー」。代々木ゼミナール“名物”日本史講師のセクシュアル・ハラスメントを『週刊金曜日』誌上で、「代々木ゼミナール名物日本史講師の女生徒への性暴力」(九九年五月二一日号)、「日本史講師の性暴力をかばい続ける代木ゼミナール」(九九年七月三〇日号)と二回に渡って“告発”した
野口勝三[ノグチカツゾウ]
1964年生まれ。97年総合研究大学院大学後期博士課程修了退学
松沢呉一[マツザワクレイチ]
1958年生。マスコミ周辺のさまざまな仕事を転々とした後、ここ十年ほどはもっぱらエロライター。セクシュアル・マイノリティの知人も多く、全国の男娼たちとも長らく交流を続けている。「アサヒ芸能」「アクションカメラ」「S&Mスナイパー」などに執筆。ポット出版のサイトでも、大量の原稿を書き続けている
黒川宣之[クロカワノブユキ]
『週刊金曜日』編集長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SK