内容説明
アイデンティティを失ったのは国家だけではなかった。家づくりもまた欧米に憧れ全国画一的なニセモノに甘んじてきた60年間。温暖化時代に突入した今、その地域の材料と気候風土に基づき、近くの山の木、自然のエネルギー、現代の土壁「セルロースファイバー断熱材」、そして職人の技術を活かすことで、「省エネ」と「健康」とが両立する次世代仕様の家は実現できる―。山口県・福岡県で年間150棟の環境共生住宅を手がける地域工務店経営者が、試行錯誤してたどり着いた“呼吸する心地の木の家”を優しく説き起こす。これから家を建てようとする人、暮らし方を再考したい人に贈る新しい「住まいの基本書」。
目次
第1章 “どんな木の家”に住みたいですか―「日本らしい快適な家」への選択肢
第2章 「木の家」は育ち、育てていくものです―理想的な家はこうすればできるその一
第3章 昔の家に“快適さ”を足せばいいのです―理想的な家はこうすればできるその二
第4章 セルロースファイバーで「現代の土壁」をつくる―断熱性能=材料性能×施工精度 デコスドライ工法の魅力
第5章 日本の家づくりは戦後六〇年まちがってきた―安成工務店がたどった試行錯誤の道
第6章 日本の家をとり戻そう―「ニセモノの家はもう嫌!」宣言をしてください
著者等紹介
安成信次[ヤスナリシンジ]
1956年、山口県豊北町に生まれる。77年日本大学生産工学部建築工学科を卒業後、大手建設会社勤務を経て、81年安成工務店入社。88年より同社代表取締役。ほかに、日本CF断熱施工協会会長、近くの山の木で家をつくろう山口県協議会会長なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。