出版社内容情報
《内容》 近年,プライマリ・ケアに対する関心が高くなっている。健康問題を扱う最前線にいるプライマリ・ケア医の役割は多様で,かつ地域住民にもっとも近接しているため,その役目は重要である。にもかかわらず,日本の医学教育ではプライマリ・ケアの教育がほとんどなされていないのが現状である。そのため,医療の世界においてもプライマリ・ケアが正しく理解されていない。これはプライマリ・ケアに求められる臨床能力とは何かという問題の本質が理解されていないことによる。 本書では,この問題について考察を進め,今の医学教育で欠けているプライマリ・ケア教育のための理論的裏打ちを試みたものである。
《目次》
【序.プライマリ・ケア医-誇らしい存在のはずが】
【1.プライマリ・ケアの特徴】
プライマリ・ケアの定義/プライマリ・ケアと高次医療/世界のプライマリ・ケア教育の動向と日本で求められているもの/プライマリ・ケアと救急医療/プライマリ・ケア能力と基本的臨床能力/分化と総合
【2.臨床能力とは】
臨床能力とは/臨床能力マトリックス/今日の医学生が身につけている臨床能力/意識のおき方
【3.臨床能力と臨床行為】
臨床行為/臨床行為に影響する諸要素/病院の勤務医が陥りやすい錯覚/個人と場
【4.知識】
プライマリ・ケア(医)に求められる知識/プライマリ・ケア医に求められる頭痛の知識/臨床疫学-プライマリ・ケアに必須な知識/問題志向の知識
【5.情報収集能力-医療面接法】
医療面接の役割/よい医療面接が生む効果/プライマリ・ケア医と医療面接/医療面接の進め方とおのおのの段階でのポイント/医師のモデル・イメージ/根幹の臨床能力
【6.情報収集能力-身体診察法】
「基本的臨床能力」としての診察法-基本的身体診察法/プライマリ・ケア医に求められるプラスαの診察法/今,身体診察を
【7.情報収集能力-検査法】
プライマリ・ケア医はど
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