出版社内容情報
《内容》 これからの健康政策は,個々の単なる健康づくりだけでなく,“健康で質の高い生活を志向するまちづくり”すなわち「医職住遊学」を充足させる健康文化都市までを包含したものが必要となる。厚生省が推奨する「健康文化都市構想」に早くから参画し,またWHO諮問委員である著者が,世界の健康政策の動向を紹介しつつ,さらに糖尿病の権威としてヘルスプロモーションにも長年取り組んできた経験をもとに,これからの健康政策を医師の立場から提言したもの。 《目次》 1.健康なまちづくりとは2.変貌する社会と健康問題3.疾病単位の医療から総括的健康指向の医療と予防への転換4.阪神・淡路大震災にみる医療施策のあり方5.阪神・淡路大震災が残した災害医療への教訓と危機管理策について6.WHOの沿革,目的と任務7.WHOにおける健康政策についての歴史8.WHO健康開発総合研究センターの設立,役割,課題と組織9.緊急対応を迫られる世界の高齢化社会10.国際化と日本の医療の役割11.国際都市としての医療システム12.ヘルスプロモーションと情報スーパーハイウェイ13.健康文化都市構想とは14.健康文化という名称と新たな健康観によるまちづくり15.健康文化都市構想を具現化するには16.健康文化都市から生まれるもの17.バイオサイエンス・システムによる健康文化都市開発計画18.ゼロエミッション計画による健康文化都市開発は可能か19.高齢化対策とバイオテクノロジー
目次
20世紀の医療・保健施策の反省と21世紀への展望
阪神・淡路大震災に学ぶ保健・医療・福祉の問題点
健康政策についての世界の流れ
医療と国際化
健康文化都市を考える
21世紀の健康文化都市へのアプローチ