炎の如く―由利公正

大島 昌宏【著】

福井新聞社（1996/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 318p／高さ 19cm
• 商品コード 9784938833060
• NDC分類 913.6
• Cコード C0021

内容説明

銀座の街と大蔵省はこの男がつくった。幕末・維新の動乱を生きた越前の異才・由利公正。同郷の新田賞作家が渾身の筆で放つ歴史長編。

著者等紹介

大島昌宏［オオシママサヒロ］
昭和９年、福井市に生まれる。藤島高校、日本大学芸術学部映画学科卒業。広告会社に勤務し、多くのテレビＣＭを制作する。平成４年、『九頭竜川』で第十一回新田次郎文学賞を受賞し、翌年作家に転じる。平成７年、『罪なくして斬らる―小栗上野介』で第三回中山義秀文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[すけよし]

莫大な財政赤字に苦しむ幕末の福井藩の財政を、由利公正は見事に黒字化させる。その手腕と、日本の将来に懸ける情熱を見込まれて明治政府に起用され、資金不足に苦しむ政府の基盤を確立させる財政政策を実行した。彼の行動が史実に基づいて詳しく書かれており、そこからは彼が人の悩みによく耳を傾け、高い壁を前にしても決して諦めない性格であったことを読み取ることができる。読んでいて勇気が湧いてくる一冊である。また、彼が出会う人物は坂本龍馬をはじめ、新政府の有名人が揃っており、物語はテンポよく進んでいくため、飽きさせない。

2020/01/28