内容説明
レペタ事件からモリカケ桜の公文書管理、裁判記録保存まで。本書は、知る権利の展開と課題を軸として、公文書管理制度の確立と情報公開法の改正について、行政情報や歴史公文書の主権者である市民に対し、情報公開とともに歩んだ四〇年をふり返り、制度化の歴史をふまえて、わかりやすく論じたものです。
目次
講演1 東大法曹会「無観客」講演 知る権利の展開と課題―レペタ事件から公文書管理、裁判記録保存まで(原子力情報の公開と知る権利の確立を求めて;情報公開条例に基づく情報公開訴訟から情報公開法制定へ ほか)
講演2 知る権利ネットワーク関西情報公開活動30周年記念講演 公文書管理は民主主義の基盤―森友問題から「桜を見る会」まで(原子力情報の公開から「情報公開法を作ろう運動」まで;情報公開条例を参考に情報公開法を制定 ほか)
公文書管理法の意義・課題と公文書管理条例への提言(情報公開法の残された課題の達成;公文書管理法の意義とモデル条例案への提言 ほか)
公文書等の管理に関する条例案(モデル条例案)(総則(第一条‐第三条)
行政文書の管理―第一節文書の作成(第四条)・第二節行政文書の整理等(第五条‐第十条) ほか)
「情報公開制度の改正の方向性について」に関する論点整理(三訂版)(目的の改正;開示・不開示の範囲等に関する改正 ほか)
著者等紹介
三宅弘[ミヤケヒロシ]
1953年福井県小浜市生まれ。1972年福井県立若狭高等学校卒業。1978年東京大学法学部卒業。1983年弁護士登録(第二東京弁護士会)。1993年筑波大学より法学修士の学位を受く。情報公開法を求める市民運動事務局員(1982)、東京都における情報公開制度のあり方に関する懇談会委員(1997,1998)、情報公開クリアリングハウス理事(1999‐2011)、内閣府・公文書等の適切な管理、保存及び利用に関する懇談会委員(2003‐2006)、独立行政法人国立公文書館有識者会議委員(2003‐2011)、総務省・情報公開法の制度運営に関する検討会委員(2004‐2005)、日本弁護士連合会情報問題対策委員会委員長(2007‐2010)、公益社団法人自由人権協会代表理事(2008‐2015)、内閣府・行政透明化検討チーム座長代理(2010)、内閣府・公文書管理委員会委員・特定歴史公文書等不服審査分科会会長(2010‐2018)を務める。2015年第二東京弁護士会会長。日本弁護士連合会副会長。2018年関東弁護士会連合会理事長。2020年京都大学より法学博士の学位を受く。現在、獨協大学特任教授(2004~)。日本弁護士連合会秘密保護法・共謀罪法対策本部本部長代行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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